幸せを感じさせるパン屋さん
パン屋さんの、パンが焼けている時の、パン屋さん特有のあの香りって、
人を幸せにしますよね。
香りにつられて思わずお店に入り、
キラキラと輝くパンを見て思わず購入し、
ふわふわ・もちもちの食感を感じながらおいしいパンを食べるのは、
それはそれは至福の時です。
ただこの状態は、
パンが人を”幸せにする”より”虜にしてる”の方が正しいというお話です。
ストレートに言うと
わたしたちはパンをやめられない中毒になっているのです。
パンに存在するモルヒネのそっくりさん
モルヒネを聞いたことがある人は多いと思います。
モルヒネは強い鎮痛作用がある作用があり、
塩化物などに形を変えて薬にも使われています。
一方、強い依存性があり使用に注意が必要なものです。

実は人間の体内では、パンに含まれるグルテンを分解する途中で
このモルヒネにそっくりな「エキソルフィン」ができているのです!!
びっくり!!
このエキソルフィンが脳内に作用して、
わたしたちに「幸せ」を感じさせ、「もっと食べたい」と思わせます。
ちょっと怖めにいうと、
わたしたちをパン中毒のような状態にしていくのです。
エキソルフィンの影響はパン中毒だけではありません。
脳神経に作用して精神を不安定にさせたり、
腸に作用して便秘を起こしたり、
眠気や吐き気、排尿トラブルなど全身に影響をしていきます。
恐るべしエキソルフィン・・・。
これは、他の小麦製品にも共通します。
ただ、パンは問題のグルテンをより多く含むため作用が大きいと考えられています。
牛乳にもある中毒性
残念なお知らせですね。
牛乳も、体内でエキソルフィンを生成します
(パンと構造は違うが作用は同様)。
味が好きだから、毎日飲んでいるのか。
それともなんとなく飲みたくなるのか。
よく自分を観察してみてください。
それは無意識に中毒になっているかもしれません。
中毒と意志の強さは関係ない
「ロールパン1つのつもりが、3つ食べてしまった」
似たようなこと、ありませんか?
「ダイエットしようと思ってたのに、私は意思が弱いなぁ」
そう思う必要は全くありません!
だってそれは中毒性のせいだから!
脳内で起きている薬のような作用を、わたしたちはコントロールできません。
自分の”意志”で食べる選択をしたわけではなく、
食べたくなるよう”仕向けられていた”のです。
だからやめられないのはあなたのせいではないのです。
中毒から脱するには
それまでどれだけパン・牛乳を食べていたのか等個人差はありますが
ぶっちゃけ最初は辛いです。
だって中毒を脱するに「は欲求に逆らうしかない」から。
食べるとどんどん欲しくなってしまうので、
まずは3週間「食べないこと」が重要です。
3週間とはパンや牛乳でできた抗体が消えていく目安です。
もちろん個人差はありますが、
3週間乗り切ると”必ず”と思っていたパン・牛乳の欲望が消えていきます。
筆者も以前は習慣的に毎朝パン、毎日牛乳を飲んでいました。
パンと牛乳をごはんや水・お茶に変えて、
最初はパン売り場でにらめっこするときもありましたが、
知らないうちに「パンは好きだけど、毎日じゃなくていいや。」ぐらいの気持ちに変わっていました。
パン・牛乳除去を始めた最初は、見ないことが確実だと思います。
あとは常に冷凍やパックご飯を準備しておいて”ごはんがある”と自分を説得するとか。
完全除去が厳しい!という人は、少しずつでも大丈夫です。
ただ、休肝日みたいに「食べない日」を週に何日か設定できるといいですね。
あと米粉パンなど代用品は小麦が入っていたり、添加物も否定できないので避けましょう。
今回の記事はこれにて終了です。
中毒脱却に挑戦する方は、最初はツライですが無理せずいい感じにトライしてください!これは誰でもない自分のためのチャレンジです。マイペースにいきましょう!
▼参考著書